頼 政(よりまさ)


平家物語を原拠とする源頼政の鵺(ぬえ)退治の伝説を題材にした神楽であるが、直接神祇とは関係のない神楽である。

源頼政は摂津源氏の祖、源頼光から数えて五代目の人物で、保元の乱では後白河天皇について戦い、また平治の乱では源氏でありながら親族を捨てて平氏方についた。
ところがその後、75歳の高齢の身でありながら平氏討伐を謀り、宇治の平等院あたりで討ち死にした人物である。
また、歌人としても有名な人物である。

毎夜丑の刻になると東三条の森から黒雲が立ちこめ、御所の上が覆われると時の天皇、近衛天皇が病魔に苦しみ出していた。
この黒雲の正体である鵺(頭は猿、胴体は狸、手足は虎、尾は蛇)という得体の知れない怪物を、頼政が弓矢の威徳により、家来の猪の早太とともに退治するという物語である。