神々の抱擁

古代史と神楽に魅せられて

粟島神社(鳥取米子市彦名町)

米子市の内浜産業道路を境港方面に車を走らせると、左手の小さな丘に鬱蒼と茂る森が見えてくる。
おそらく200段近くはあろうかと思われる急な石段を、息を切らせつつ途中何度も休憩しながら、やっとの思いで登り切ると、そこには少彦名神(すくなひこなのみこと)を祭神とする粟島神社が鎮座されている。
標高38メートルの丘の頂上にある粟島神社は、石段を登り切った頂上から下を見下ろすと、境内は下界から遮断された聖域を思わせる。
天空へとつながっているのか、それとも常世の国へとつながっているのかと思わせるような所である。
社殿はそれほど大きくないが、凛とした空気に包まれており、一人境内に佇んでいると、訳もなく物悲しさを覚えてくる。

この粟島神社の創建年は不明である。
戦国時代には尼子氏による伯耆侵攻の際に社殿が焼失し、後に尼子氏によって再建されるなど幾度か再建されていると伝えられている神社である。

古事記によれば、ある時、大国主命が出雲の御崎、現在の松江市美保関の御崎に立っていると、天の羅摩(かがみ)の船に乗り、鵝(ひむし)の皮を剥いで作った衣服を身にまとった神が海岸に到着したと伝えている。
この羅摩は「ががいも」の古名と言われている多年草の蔓草であるという。
この蔓草は細長い形の莢に実をつけるが、この莢を二つに割ると小舟の形になる。

佐太神社  美保神社  神魂神社  御井神社  大神神社

物部神社  太鼓谷稲成神社  須我神社
  春日大社  北野天満宮

吉備津彦神社  石上神宮  須佐神社  熊野大社